当山の観音様には次のような義経弁慶伝説が残されています。
また、鳴子町史にも次のような伝説が残されています。
「平泉に向かう義経主従が当地に逗留の折り、里人の間には“せきしゃぶき”(流行り病)が広がり、
命を失う幼子が多かった。ある夜弁慶の夢枕に観音様が現れ、沢のほとりに観音堂を祀るように」
とのお告げがあった。
義経は金銀を里人に与え御堂を建立し無病息災を願い観音様を祀った。
すると、さしも威を振るった“せきしゃぶき”も忽ち治まったという。」
当山の観音様には以前から不思議なご利益があるとされ怪異譚も伝えられているようです。
また、地元には毎月お茶とお水を奉じ、観音堂で長い時間お茶のみ話をして行かれる方々も
います。
700年以上の長い年月に渡り、信仰されてきたこの観音様が仏師の手による細やかな修復を
経て、穏やかなまなざしを取り戻した次第です。
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